資格を取得してスキルアップ
認知症介護に携わるにあたって、取得しておくと役に立つ資格を紹介します。高齢化社会に伴い、認知症患者の数も増え続けています。資格を取得しておけば転職活動や今後のキャリアを有利に進めることができます。認知症に関連する資格はいくつか存在しますので、それぞれの資格の特徴を知っておきましょう。
まずは認知症ケア専門士です。認知症ケアに特化した、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する資格です。難易度や専門性は他の認知症資格に比べると高いです。覚えるテキストの量も多く、取得にはそれなりの時間がかかります。取得するのが大変な分、合格すれば多くのメリットを得られます。会員として学会に参加できるので、認知症介護のプロフェッショナルとして活躍することが可能です。また、セミナーを通じて自分と同様の高い志を持った仲間と出会えます。
試験内容は筆記試験と論述・面接です。受験資格は「3年以上認知症ケアの実務経験がある者」なので、ある程度の現場経験が必要です。試験は毎年7月に実施されます。合格率は50%弱です。5年ごとに更新が必要です。
こちらの一般社団法人日本認知症ケア学会公式サイトで、資格に関する詳しい情報や学会の取り組みを確認できます。 一般社団法人日本認知症ケア学会
次に紹介するのが認知症ライフパートナーです。アクティビティ・ケアと呼ばれる非言語コミュニケーションを重視している資格で、現場で役立つ知識やスキルを学ぶことができます。運動や園芸、音楽などのアクティビティ・ケアの実践方法など、すぐに取り入れられるものが多いです。いくつかのコースがあり、段階的に知識を学んでいけます。
試験内容は筆記試験のみで、受験資格は特にありません。試験は7月と12月に実施しています。デメリットを挙げるとすれば、資格の知名度が低いので職場によっては評価に反映されないかもしれません。
こちらの一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会公式サイトで、検定試験の詳しい内容を確認できます。 一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会
最期に紹介するのが認知症介助士です。2014年に設立した比較的新しい資格です。筆記試験のみで、他の資格よりも受験料が安く、初心者に優しい内容となっています。そのため、認知症介護の入門資格として受験する人が多いです。2ヵ月に1回の頻度で試験が実施されているので、自分の都合に合うタイミングで受けてみることをおすすめします。必要最低限の知識が学べるので、家族の介護のために認知症について学びたいという人にもおすすめです。
求人を探す方法はいくつか存在します。最もおすすめなのは転職エージェントの活用ですが、それ以外にも求人サイトや派遣会社、ハローワークなどを使って求人を探すことができます。